娘の歯医者のついでに自分の親知らずも抜いてきた。
結婚して以来、歯医者で治療するのなんて久しぶり。
4本のうち3本はすでに抜いてあった。
以前の抜歯の時は、麻酔の注射と麻酔が効きすぎたようで、あごが痛かった。
ために今回も実は抜歯そのものより麻酔のほうが恐ろしかった。

しかし、予想とは裏腹に、あるいは注射ではなかったせいか、麻酔は全然痛くなかった。
そして抜歯のほうが恐ろしかった。
直前にペンチのようなものを間近にし、みしみしという音を耳の内側で聞いた。
もちろん麻酔はしっかり効いていた。
痛みはない。が歯の抜ける感触と血が流れ始めた感触がよくわかった。

一日たった今日。
微かな痛みもなくなったが、ぽっかりと空いた抜け痕に、いつご飯が挟まるか気が気ではない。